推しのシリーズ。
最近の連載は短編ばかりなので
サクッと読むのにおすすめです。
ネタバレ注意。
ファサード(23) (ウィングス・コミックス) [ 篠原烏童 ]
ファサード | 推しマンガ探ブロ。 (veteranmama.com)
☆
最高のご褒美
渡り星
要石1.2
ヘーゼル
光降る蒼海の果て1.2
☆
ファサード、というのは正面、という意味で
ファサードは人型ですが
その内面に、多重人格というか、多重生命体がひそんでまして
彼らの登場が入れ替わりであり
かつ、時空や次元をランダムに移動しちゃう(コントロールできない)という
状態の中で、いろいろの出会いがあって、それが短編となってるわけです。
☆
最高のご褒美は、禁酒法時代のお話
踊るのが好きで、半ば騙されて都会に連れてこられた女の子が
ツインに気に入られて、まぁ、ちょっときのいい男性に助けられる話
かわいい
☆
渡り星、は
流星とかかわって、まぁ、ファサードは流星の意識ともリンクできる
なんでもありの存在なので
星は流れながら、生命体として伴侶を探してる、ってお話
ロマン
☆
要石は、ちいさな鳩のくずれたみたいな子がいて
この子が核となって、仲間と一緒になって
おおきな鳥となって、それが森を丸のみしちゃうかんじ
その営みは昔からなのに
人が山を侵略してきて、接するようになったのね
ファサードの中で翼をもつツインが
要となる宝石?を喰って移動して
みんながついてくるので山の中で、無事に合体しました
でも、山が広大に開けたので、そこに村をつくる、って言い出すものがでて
せっかく人里から離れたのにね
一年後、養分たっぷりを食べた要石を喰う鳥は
新しい村の背後でもくもくと、って話
人?のなわばりを荒らしちゃいけないね
☆
ヘーゼルは、獣人の国ね
添えないと、下を向くカップルに気付いたウルフフェイスが
さくっと仲立ちしてあげます
こんな短いページで
しっかり起承転結余韻があるんだから
すごい作家さんだな~
☆
光ふる~
この本で一番長くて、一番魅力的だった話
海にいる野生のイルカと友達になった貧しい少年
お金をあげる、って言われて
イルカを呼び寄せたら、軍需の為に、身体の爆弾背負って特攻する
生き物爆弾にされちゃって
イルカのゼシーを追って、
少年はスクリューで足を義足にしちゃって
ゼシーは人のいう事聞かないけど
少年の声をした兵士のいうことは聞き
少年兵士は、爆弾にされるゼシーを助けたくて
爆弾のベルトが外れるように、切れ目をいれます。
☆
他の二頭は爆弾背負ってつっこみますが
ゼシーは途中で離脱、爆弾をはずそうともがいていたら
ファサードの龍体のナークがおいつき、切れ目の爆弾を外してから
爆風から庇ってあげました
☆
義足の少年のところにゼシーは戻り
人体になったナーク(ファサード)から
爆弾の切れ目を教えてもらった少年は
そっち(軍)でも大事にしてくれる人はいたんだね、って
そして、もう二度と人間界には近づかないで、さよなら、って
うん
ええ話だ!
ということで読了。
このシリーズ、よい話がおおいから、新刊がでると
ついつい読んじゃいますね。
おすすめ。
☆
[著]篠原烏童
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