日に流れて橋に行く(10) 日高ショーコ 推しマンガ。私の感想レビュー備忘録。人形の家の舞台が、いかに女性たちを刺激したか。

推しマンガ。

大好きなシリーズです。

明治末期の、デパート創世記の話ですが

時代考証などの、世相を描くのが素晴らしくて!

日に流れて橋に行く 10 (愛蔵版コミックス) [ 日高 ショーコ ]

日に流れて橋に行く | 推しマンガ探ブロ。 (veteranmama.com) このシリーズ既刊の感想レビュー備忘録。

日に流れて橋に行く(10) 目次

40,さわしかのつのおつる

41,その2

42,その3

44,その4

日に流れて橋に行く(10) ネタバレ注意

平瀬男爵から、娘との見合いを迫られて

断ることもできず、頭を悩ませる虎三郎

そんな時、帝劇で、新劇の「人形の家」が発表されます

辰春先生は、原稿が遅れているので、編集さんがへばりついてますね。

虎三郎は、ロンドン留学中から鷹頭と知り合って、資本を助けてもらってますが

デパートを活性化させることで、鷹頭の先行投資をもらっているつもりでした

ですが、どうも、日本橋に店がある、ってことから虎三郎にくっついてきたのでは?っと

鷹頭の真意は、漫画の中でも、まだ明かされてませんね

さて、人形の家の初日

虎三郎と時子が見に行きます

舞台から声が通るために、女優ではむり、と言われていた時代です

すごいな

客席は、ロンドンと違い、歌舞伎のように、隣近所と声をかけあい

雑談しながら見てます

ほ~、そうなんだ

これ、しっかりあらすじを読んだのが、この漫画が初めてでした

妻が子どもをおいて出ていく、というセンセーショナルな結末

ってのだけは知ってましたが、男尊女卑の時代に、妻がやったことを

旦那が「許してやる」って言う話なのね

これはぜひ、本作を購入して読んで欲しい

当時としては、画期的だったと思う

本としてもそうだけど、これを芝居として上演したのが、すごいな~

人形の家は、クリスマスの時期の話で

クリスマスには、子供や家族はメイドたちにプレゼントを贈る、っていうのを

デパートとしては取り入れたい

三ツ星のライバル2店も、同様に考えているらしい

ただ、家族を捨てる、っていうヒロインを取り入れれば、呉服は家族大事、という

第一の看板が崩れる、とも指摘してもらいます

鷹頭に、人形の家を見たあとの、企画書の提出を迫られる時子と虎三郎

デパートの中心にもみの木をおき、その下にプレゼント、という仕立ての提案

劇場に行く=洋装する、のために、店でチケットを売る、とかいろいろ出てますが

ダメだしの嵐です

が、虎三郎が、舞台貸し切りの日を一日作り、有力顧客を招待

顧客グレードによって席を決め、カタログの客も含めて

観劇のあとは皆で楽しむ、という三ツ星の日、を作りたい、って

虎三郎って天才。

芝居は、入らないと本当に入らないらしいので

一日でも、固定額で三ツ星の日ができるのは、役者側も、劇場側もおいしいらしい

値段的には、三ツ星には利益はないけど、宣伝、と割り切ればいいらしい

そんな風に、いろいろ進む中

鷹頭は、日越呉服店の、日比谷さんに面会です

彼との間に、鷹頭は因縁があるみたい

で、虎三郎の方も、男爵からの見合い話を、きっちりお断りに行きます

この時代、女性から見合いは断れず

男爵から平民の三男への見合い話は破格です

男爵も、断られるつもりはないんですが

当人である未和さまが結婚を断って欲しい、って言っているので

虎三郎は、がっつり断ります

お~、おっとこ前だな~

次巻が楽しみ~

日に流れて橋に行く 10

posted with ヨメレバ

日高 ショーコ 集英社 2024年08月23日頃

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