あらあらかしこ(2) 波津彬子 推しマンガ。私の感想レビュー備忘録。作家の住み込み書生視点での不思議話。

推しマンガ。作家買いしてるシリーズが2冊目

ろぜんさん、と、思わず敬語で呼んじゃうまんまる猫が、とっても善き

あらあらかしこ(2) (フラワーコミックス) [ 波津 彬子 ]

あらあらかしこ | 推しマンガ探ブロ。 本シリーズ既刊の、感想レビュー備忘録

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あらあらかしこ(2) 目次

7,怪異の話

8,花見

9,手習い狸

10,新茶

11,夜の学校

12,猫岳

あらあらかしこ(2) ネタバレ注意

憧れの小説家・高村先生のとこで、住み込みの書生をしてる杏之介。

先生、悪筆すぎて編集さんが読めないのね

家事をしていたばあやが引退したので、杏之介は、家事一般も担当です。

で、先生のとこに、差出人不明の手紙が届き、それを随筆の素材にしてるんですが

そのお手紙が、ちょっと不思議、って展開です

先生の友人で、今は担当編集者である塩谷さん

いつも先生は原稿が早いのに、今回遅れてるので飛んできます

あの不思議な手紙が届いてないから書けない、とつっぱねる先生に

ならお前が不思議なネタを話せ、ってことに

昔の寮での、振袖の話とか、旧家でのポルターガイストの話とか

で、すこし盛ったけど、杏之介が登場する形で、随筆が書きあがりました

さて、桜のお話

土手での桜を見る人たち。先生は芸者さんたちにつかまり

杏之介は人を避けて桜を追っていったら、個人の屋敷の桜と出会います

今年で最後だと、桜がつぶやいていたので、一人でも多くの人に見てもらいたい、って

家に呼んでくれました

さて、随筆のネタの封書は、今度は桜の話で届きました

封書の主もまた、桜が「今年でおしまい」という声を聴いた話を書いてきてますね

印税のために、前は奥付にハンコを押してましたね

で、それを編集さんや書生さんが押してた

これ、うっすら覚えてるな~、昭和の私より前の時代のお話ね

狸が書を勉強して、少しずつ上手になっていく話、面白かった

先生の屋敷は化け物屋敷、とかも言われていて

奥付も、先生の家で5枚紛失して、でも社に戻ったらあって

という怪異がありましたが、先生はとっても喜んでくれました

で、お金が合わなかった杏之介ですが、ろぜん猫さんのお尻の下にあったりしました

うん

先生のとこに来客が増え、仕事にならない、と先生はおかんむり

客が増えた理由は、最新の先生の随筆のせいらしい

お茶の精霊みたいなおじいさんが、今年の新茶をいれてくれて

新茶のデキがいいと、小さなお茶道中の幻が見えるらしい

手紙の主が、先生にお茶を送ってくれて、それを開封したら

ろぜん猫ちゃんが、す~っと、視線で何かを追うみたいだった

きっと、お茶道中が通ったのね

うん、こういう話、この作家さん絶品

ぜひ、本編を購入して読んでみてください(^^)

杏之介は、貴族の妾の子らしい

学校でいじめられて、だから当時の先生に会って、逃げちゃった

でも、いい先生だったから、ちゃんと挨拶したいな、って

お手紙には、狸の学校の話があって

いい学校だな、って

で、文房具を買いにいたら先生と再会して、今度はちゃんと、書生をしてます、って言えました

うん、いい話だ

猫岳の話は、猫好きにはたまらない

年老いた猫が、ひっそり家を出るのはよくある話で

9歳の女の子が、生まれる前からいた猫がかえってこない、って

猫集会をする先生の家にこっそり入ってきます

で、届いた手紙には、猫岳で、足の白い猫が修業してるって

泣いているお嬢様に伝えてほしい、って

まるで、女の子の飼い猫だったミイそのもの

うん、いいね

って感じで読了

次巻も出るかな

連載は隔月で、6話で一冊だから、1年に一冊ですね

待ちます(^^)

あらあらかしこ(2)

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波津 彬子 小学館 2024年10月10日

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